技術とエンタメと、その他・・・

主に、技術ネタ、エンタメ系のネタを書いていく予定です。また、自分が参加したイベントに関する記事も投稿予定。

スマートスピーカー(AIスピーカー)でのTwitter利用ルールについて調べてみた:ツイートの音声読み上げ関連

※ 記事の内容の間違いに関するご指摘・コメントなどありましたらお知らせください。

はじめに&結論

 以下のツイートにあるもくもく会に参加した中で、

Twitterのツイートをスマートスピーカーで利用する場合(ツイートの読み上げをする場合)の、ツイートに関する権利関係とか読み上げ方のルールってどうなってるんでしょうか?」

という話題がでて、
TwitterAPIの利用ルールとかに関連するのでは?」
と答えてたのですが、実際にどうなっているのか気になったので少し調べてみました。

 結論としては
2018年3月4日時点では「ツイートの内容を改変せず、読み上げているコンテンツがTwitterのものだと音声で知らせる」ということをすれば大丈夫 かな、
と理解したのですが、詳しい方からのコメントなどいただけると嬉しいです。

ツイート利用に関する権利

 まずツイートの2次利用的なところについて、公式の規約を見るのが間違いないかと思い、ざっと読んで関係しそうな部分を確認してみました。
以下の内容を見ると、他人のツイートを読み上げに利用する部分での、権利的なところは

「ツイートが行われた時点で、そのツイートが開発者によってTwitterAPIを用いて取得されるなどし、開発者がそのツイートを利用することについて、同意したものとする」

となりそうかと思いました。

ユーザーの権利

ユーザーは、本サービス上にまたは本サービスを介して自ら送信、投稿または表示するあらゆるコンテンツに対する権利を留保するものとします。ユーザーのコンテンツはユーザーのものです。すなわち、ユーザーのコンテンツ(ユーザーの写真および動画もその一部です)の所有権はユーザーにあります。

ユーザーは、本サービス上にまたは本サービスを介してコンテンツを送信、投稿または表示することによって、当社があらゆる媒体または配信方法(既知のまたは今後開発される方法)を使ってかかるコンテンツを使用、コピー、複製、処理、改変、修正、公表、送信、表示および配信するための、世界的かつ非独占的ライセンス(サブライセンスを許諾する権利と共に)を当社に対し無償で許諾することになります。このライセンスによって、ユーザーは、当社や他の利用者に対し、ご自身のツイートを世界中で閲覧可能とすることを承認することになります。ユーザーは、このライセンスには、Twitterが、コンテンツ利用に関する当社の条件に従うことを前提に、本サービスを提供、宣伝および向上させるための権利ならびに本サービスに対しまたは本サービスを介して送信されたコンテンツを他の媒体やサービスで配給、放送、配信、プロモーションまたは公表することを目的として、その他の企業、組織または個人に提供する権利が含まれていることに同意するものとします。ユーザーが本サービスを介して送信、投稿、送信またはそれ以外で閲覧可能としたコンテンツに関して、Twitter、またはその他の企業、組織もしくは個人は、ユーザーに報酬を支払うことなく、当該コンテンツを上記のように追加的に使用できます。

Twitterは、エコシステムパートナーが本サービス上のユーザーコンテンツをどう取り扱うかについて、進化し続ける一連のルールを定めています。これらのルールは、ユーザーの権利を尊重しながら、オープンなエコシステムを実現するためのものです。ユーザーは、当社および当社のパートナーがユーザーのコンテンツを配信、配給、公表、または放送する際に、当社がユーザーのコンテンツを修正もしくは改変できること、および/または異なる媒体に適応させるためにユーザーのコンテンツに変更を加えることができることを理解しているものとします。ユーザーは、ご自身が送信するコンテンツに関して、本規約で付与される権利を許諾するために必要な、すべての権利、権能および権限を有していることを表明し保証するものとします。

引用元: Terms of Service
    https://twitter.com/tos?lang=ja

ツイートの2次利用についてのルール

 次に、ツイートの2次利用に関連しそうな部分をざっと見て、関連しそうな部分をピックアップしてみました(以下で引用した内容)。
読み上げについて、下記の中の「表示要件」が何か参考になるのではないかと、こちらを見てみることに。

開発者ポリシー

発効日:2017年6月18日
I. 指針
B. Twitterの商品の完全性を保つ
1. 表示要件TwitterルールおよびPeriscopeコミュニティガイドラインに従ってください。開発者のサービスがユーザーのTwitterルールまたはPeriscopeコミュニティガイドラインの違反を促進または誘引している場合には、開発者は不正利用を防ぐ方法を見つけ出す必要があり、そうしない場合、Twitterは開発者のTwitter APIへのアクセスを凍結または停止できるものとします。ガイダンスについては「不正利用防止と安全性」をご覧ください。

引用元: 開発者ポリシー — Twitter Developers
     https://developer.twitter.com/ja/developer-terms/policy

そして、ちょうど「読み上げに関するルールを記載した項目」(以下で引用した内容)を見つけることができ、記事の冒頭に書いた、
「ツイートの内容を改変せず、読み上げているコンテンツがTwitterのものだと音声で知らせる」ということをすれば大丈夫 かな、
という結論になりました。

表示要件

Verbal or voice-over

Tweets
When reading Tweets on air with no graphic display of the Tweet, you do not need to display the Twitter logo but you do need to verbally attribute it to Twitter. Read the Tweet as originally written, without edits.

Usernames
Make sure to include a reference to Twitter when mentioning Twitter usernames. For example, “Follow us on Twitter, at-username” or “You can follow Lady Gaga on Twitter, at-ladygaga

Hashtags
Make sure to include a reference to Twitter when mentioning Twitter hashtags. For example, “Use the hashtag ‘election2016’ on Twitter” or “The hashtag for this broadcast on Twitter is bbcaq”.

引用元: 表示要件(Display Requirements — Twitter Developers)
     https://developer.twitter.com/en/developer-terms/display-requirements.html

ちなみに、見える形でツイートを利用する場合の表示要件の例は以下になるようです。

https://developer.twitter.com/content/dam/developer-twitter/legal-and-display-imagery/Tweet_Anatomy@2x.png.img.fullhd.medium.png

おわりに

 商用サービスでの話とか、個人開発でがっつりマネタイズする感じのときとか、安全のため公式に問い合わせて確認が良いかな、と思います。
また、この記事の内容は「2018年3月4日時点での規約・ルールを参照したもの」で、今後、規約・ルールに変更が加えられる可能性は十分ありますので、この記事を読まれた後には、必ず最新の公式情報を参照するようお願いします。